みちみちロードの日常

扁平足の私が思ったことや出来事を綴ります。

過酷な幼稚園

比較的過酷な幼少期を過ごした。

とりわけ幼稚園がすごかった。

何が過酷かというと先生がめっちゃ怖かった。

 

暴力こそないものの、めちゃくちゃ叱責はされる。中学校ぐらいで、私は世間とのズレをようやく感じた。

私の幼稚園はヤバかったのか。

 

中でも激ヤバの先生が私の担任だった。その先生が起こしたある事件のことを、私は今でも鮮明に覚えている。

 

私の幼稚園では毎年の恒例行事としてマーチングバンドを行っていた。なかなか珍しいことをしていた。

マーチングバンドと言ってもそんな大層なものではない。所詮、幼稚園生がやっているものでクオリティよりも小さな生き物が頑張っているのを楽しむものである。

 

しかし流石の激ヤバ幼稚園。

マーチングバンドの練習の時点でありえないぐらいキレられる。私は小太鼓を担当していたのだが太鼓を細かく、素早く叩く、

"ロール" がなかなか出来なかった。散々怒られた挙句、出来なすぎて

小太鼓をクビに。中太鼓へ異動させられた。

 

幼稚園にして無慈悲な実力至上主義社会。

シビア過ぎるだろ。

 

また当然ではあるがこのマーチングバンドには本番というものが存在する。と言っても演奏会のようなものではなく、ただ校庭で保護者たちに向けた演奏をするだけである。

 

練習時には他にも、

「今年はダメダメな年だな〜」

という趣旨のことを言われたこともあった。

そんなこと思っても言うな。私たちは保護者たちに演奏を見せるだけではないのか。

 

そんなこともありつつ本番前日を迎えた。

練習では厳しかった先生も、その日の最後には

「みんな明日頑張ろうね!」

と激励の言葉をかけてくれた。そんな優しさがこの先生にも残っていたのか。

 

そして本番当日

ビデオカメラを片手に持った親たちがぞろぞろと校庭に流れてくる。演奏が始まり、比較的滞りなく演奏を終えることができた。演奏終了時には保護者たちから大きな拍手が湧き上がった。

 

その後親たちは校庭から出ていき、子どもたちの後片付けやらが始まった。後片付けやらが一通り終わって園児たちが集められた。

先生からのお話があるみたいだ。

 

その時の先生の第一声が

 

「いやぁ今年は酷かったねぇ

    保護者たちも言ってたよぉ」

 

ヤベーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

幼稚園生でもハッキリわかるぐらいのやばい発言だ。

 

人生のチュートリアル幼稚園で理から外れたことするな。マサラタウンカイリューを出してくんな。

 

ちなみに後日、私の母親に

親たちの間で演奏が不評だったのか聞いてみた。もちろん全然そんなことはなかったとのことだった。

 

ますます激ヤバ先生の意図がわからない。